プロパーローンで借入をするメリットとは何ですか?
借金をする時にプロパーローンというものがあるというように聞きました。プロパーローンというのは新しいローンなのかな?と思いますが、内容がよくわかりません。
プロパーローンがどういう人向けなのか、使いやすいのかどうなのか、フリーローンなのかもよくわからないのです。
で、プロパーローンについて詳しい人がいれば教えてほしいなと思いまして質問させてもらいました。
ちなみにこのプロパーローンというのは一体どういうもので、使うときのメリットやデメリットなどについても教えてもらえると嬉しいです。
主に住宅ローンなどで独自審査をする商品のことを指す
あまりプロパーローンについて調べているという人は少ないと思いますので情報はあまり出回っていないかと思います。
ネットで探せば今の時代は何でも出てくる時代ではありますが、プロパーローンに詳しい人はそこまで多くないんじゃないでしょうか。
これは消費者金融や銀行系カードローンのようなフリーローンではなく、どちらかと言うと住宅ローンで多く使われているローンの形式のことです。
内容としては独自でリスクを取って貸出をするローンのことであり、保証会社を使わないものということです。
一般的に消費者金融などのフリーローンでも銀行の住宅ローンでも同じなのですが、保証会社というものが入っています。
この保証会社は必ず入っていなければいけないというわけではありません。銀行や信用金庫が万が一のことを考えて入っている保険なのです。
もし支払いが止まったら、返済がなされなかったらという時のために入るものです。
どんなに信用のある人にでも入ることは多いのですが、この保証会社の審査に通らない人もいます。収入が少ないとか返済遅延があったとか、理由は様々なものがあります。
そういった審査に通らずに保証会社を使えないという人は住宅ローンなどをすべて諦めないといけないのか?というとそうではなく、信用金庫や地方銀行などではこのプロパーローンを進めているのです。
プロパーローンなら銀行の審査にさえ通ってしまえば借りられるのです。
なのでプロパーローンは普通の審査に通らない人向けに作られた、最後の砦のようなものです。
もちろん保証会社を通さないということはその金融機関が全てリスクを追うことになるのです。ですからどうしても審査は厳しい物にならざるを得ません。
そしてプロパーローンを使うことで、金利なども上がってしまう可能性もあります。
リスクが有る人に貸し出しをするときには金利が上がるという原則がありますので、保証会社に支払う金額がないとはいえ、金利が上がる事も有り得るということです。
プロパーローンがいいかどうかはその時に窓口に行って話をしてみるのがいいでしょう。
主に住宅ローンに使われているものなので、フリーローン関係ではあまり関係ないかと思いますが、覚えておいても損はないでしょうね。
プロパーの借入を利用する事のメリットとはなにか
銀行融資には大きく分けて2つの種類があります。一つは保証付き融資。
保証協会や保証会社が保証してくれる融資であり、基本的に万が一債務者が返済できなくても銀行としては、保証協会や保証会社が代わりに返済してくれるので、銀行のロスがない融資の形態です。
もう一つが、信用貸し、保証会社や保証協会などがついていない融資のことで、これをプロパー融資と言います。
プロパー融資については、万が一債務者が返済できなくなった場合は、そのまま銀行の損失につながります。
2億円のプロパー融資が焦げ付いた場合、銀行は2億円の損失になるという計算です。
ちなみに実際には、プロパー融資を銀行が貸し出す時は、引当金を積んでいるので、そのまま2億円が損失になるということではありません。
しかしながら、それだけ損失に直結する融資なので、基本的には銀行はあまりやろうとはしません。
ましてや一般の個人や、取引のない法人にプロパー融資の提案をしてくることは、あまりないでしょう。
では、どうすれば、信用貸しを引き出すことが出来るのでしょうか。それにはいくつかのポイントがあります。まず一つは、自身の財務内容を良くすることです。
財務内容が良いことイコール銀行としては、約定通り返済してくる確率が高く、倒産の恐れも少ないという形で見ますので、まずは財務内容を良くすることがポイントとなります。
次に重要なのが、これまでの取引実績です。保証付き融資をこれまで延滞なく返済しているか。また預金などの複合的な取引をその銀行としてくれているかなどです。
返済の実績は非常に重要です。金融取引においては、なにがあっても待ったなしの世界になります。
1日でも返済が遅れるとこれまで積み上げてきた信頼が地に落ちるようになります。
保証付きの借入を一度も遅れも無しに返済することは、銀行の立場からすれば当たり前のことですが、その当たり前のことを継続してやっていくことが、銀行の信頼や信用を得られて、信用貸しを引き出すきっかけになります。
信用貸しのメリットは、どのようなものかというと、通常保証協会や保証会社の保証を得る場合は、保証料というものが必要になります。これは、金利とは別に取られる手数料のようなものです。
保証機関に金額、期間によって保証料は変わっていきますが、基本的に保証料はかなりの額取られることになります。
保証協会であれば、その企業の格付けによって保証料は変わっていくのですが、2%以上取られるケースもあります。
銀行の借入金利が1%であっても、保証料が2%であれば、実質の金利が3%となりますので、保証料のない信用貸しの方が、メリットが大きいと言えます。
しかしながら、例外が発生するケースがあります。信用貸しといっても、その金利は高い場合は4%ぐらい取られるケースがあります。
これは、銀行側からの見方になりますが、倒産や貸倒となるリスクが高い企業には金利は高く設定するという論理があります。要するには、競馬と同じです。
1番人気や2番人気は勝つ確率が高いため、オッズが低いのです。逆に大穴を狙うと当たる確率が減りますが、あたった時には見返りも大きいのです。
これと同じ論理で業績があまりよくない企業や取引振りがまだまだな企業であれば、信用貸しといえども金利が高めになってしまうのです。
また保証付きであっても、キャンペーンや国や県、市などの政策的に金利や保証料が安いケースもありますので、その辺りは、直接金融機関の人に聴いてみるのも一つの手かもしれません。
自分の会社の業績を知りたい場合は、信用貸しで貸してくれないかという相談をするのも良いかもしれません。
銀行員は基本的に信用貸しを嫌がります。もし信用貸しをして貸し倒れになった場合は、金額の過多にもよりますが、担当者やその稟議書にハンコを押した人の責任になるからです。
信用貸しを相談してみて、早いうちに了解の回答が来るのであれば、その会社の業績や取引振りは銀行として評価していることになります。
ちなみに信用貸しを利用しているという事実や実績は保証会社や保証協会の審査にも良い意味で影響します。
あの金融機関がとかあの銀行が信用貸しをしているのだから、間違いはないだろうと考えるのが普通です。
もしくは保証協会や保証会社は、あの金融機関が信用貸しをしているということは、何か業績が悪いことがおこっても、もし貸し倒れになると銀行がロスを負う訳ですから、そのようなことが起こっても支援してくれるだろうという形でその企業を診ます。
信用貸しは、金利や保証料の面からのメリット、及び保証会社や保証協会の審査に与える影響があることが分かったでしょうか。
ちなみに必要な書類も信用貸しの方が少なくなります。保証協会や保証会社では、基本的に銀行が必要とする審査書類のほかに保証会社や保証協会用の書類も必要になるからです。
会社の印鑑証明書や履歴事項全部証明書は、借り入れをするときには、どの金融機関も必須書類となりますが、信用貸しの場合は、それぞれ1通で済みますが、保証付きの場合は、各保証会社分も用意しなければなりません。
次に銀行で借入をするために一般的に必要な書類を紹介します。まずは会社の謄本、こちらは履歴事項全部証明書になります。
そして会社の印鑑証明書も必要になることが多いです。履歴事項全部証明書と会社の印鑑証明書はそれぞれの近くの法務局で取得します。
印鑑証明については、印鑑証明カードがないと発行できませんが、履歴事項全部証明書は、一人で取ることが出来ます。
次に必要なのが、会社の決算書。これは、基本的に新規取引をする場合は、3期分ぐらい必要になります。
決算から数か月経っている場合は、試算表を求められることがあります。次に必要なのが、許可証がある企業の場合は、許可証のコピーが必要になります。
また中小企業の場合は、法人の代表者が連帯保証人にならなければいけないケースがほとんどですので、連帯保証人である方の個人の印鑑証明や個人の資産負債状況を表すもの、こちらについては、各金融機関に所定のフォームがあることがほとんどです。一般的に必要な書類は以上です。
次に融資の申し込みから入金のまでの流れを説明します。ちなみに融資金を口座に入金することを実行といいます。
では実行までの流れを説明します。まずは申込です。
最初は、相談から入り、必要書類を案内されて、それを用意してから、申込書を書く段取りとなることが多いのですが、申込については、申込書を記入押印するだけです。そのあとに必要書類を渡してから、審査に入ります。
審査の途中で、この資料を下さいだとか、ここはどういうことですかなどの質問や依頼が入ることもあります。
無事審査がおりたら、契約書を書きます。銀行融資の契約書は大体が金銭消費貸借契約書です。
この契約書に記入押印すると然るべき時期に、口座に入金となります。この流れは、信用貸しも保証付き融資も変わりませんが、保証付き融資の場合は、保証機関の審査も入りますので、一般的に長くなることが多いようです。
ちなみに銀行借り入れについては、今では業態間の違いが薄れていますが、まだ少し残っている地域もあるようです。
基本的に金利が安いのが都市銀行ですが、借り入れについては、ある程度厳しくなります。次に金利が安くて、借りやすいのが、地方銀行です。
そして、金利は多少高いものの、借りやすさでいうと信用金庫が適しています。信用金庫は、地域密着型の金融機関なので、ある程度融通を聞いてくれる面が多いです。
また、中小企業専門の金融機関なので、中小企業の特性や習慣を熟知しているのも信用金庫かもしれません。
創業期においては、よく信用金庫とお付き合いしろと言われる所以がこの辺りのノウハウにあります。
また地域のことを熟知しており、業者間のビジネスマッチングなども積極的に支援してくれたりします。
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