三分の一以上の借入を受けると具体的にどうなるの?

佐々木(仮名)という者です。広島の三原方面で暮らしていて、仕事は工場勤務です。

給料はあまり多くないからお金の借入を受けるかもしれないので、今からその上での疑問についてお聞きしていきたいと思います。

お金を借りられるカードローンとかキャッシングとか、名前は違うけど似たような方法がたくさんあるじゃないですか?

どれを使うか自分でも決めていませんが、そうした融資を使う上で気をつけないといけない事があると聞きました。

何でも、年収の三分の一以上の借入を受ける事はできないらしいですね。私の年収は大体300万くらいなので、私の場合は最大でも100万という事になります。

そこまで借りるつもりは無いのですが、人生は何があるか分からず、もしかしたらそれ以上本当に必要になるかもしれません。

そんな時に、もしも三分の一借りたり借りようとしたりすると、具体的にどうなるのでしょうか?

お金を借りようとした金融業者に怒られたり、いきなり罰金とかされたりするのでしょうか?

制限されているという事は何らかのペナルティがあってもおかしくはないと思いますし、不安です。

まだ借りる予定も無いのに気が早いかもしれませんが、気になった時にしっかりとお聞きしておいて、ちゃんと勉強しておきたいと思います。

三分の一以上の借入を受けるとどうなるか、具体的な説明をお願い致します。

消費者金融と銀行で対応は違うでしょう

佐々木さん、質問ありがとうございます。広島方面には行った事が無いのですが、広島は名前の通り広い県という事で、色んな場所があるんですよね。

一度行ってみたい気もします。

では質問についてお答えしていくのですが、年収の三分の一で制限される規則は、総量規制と呼ばれるものです。

これはかつて消費者金融などの貸金業者が多くの破産者を生み出した事もあって改正された貸金業法によるものです。

現在の消費者金融は安心ですが、そうした経緯があった事を覚えておきましょう。

この貸金業法は消費者金融の法律であって、銀行には適用されません。

つまり年収の三分の一以上借りようとしても消費者金融と銀行とで対応が異なるわけですから、それも一緒に説明をしていきたいと思います。

まず消費者金融から年収の三分の一以上借りようとすると、普通に審査に落ちますね。

事前に借入総額について記載したり相談したりすると、それを理由に借りられないと教えてくれる事もありますが、知らずに審査に申し込むと無駄になってしまいます。

カードローンなどですでに限度額を持っていて、さらにそこに別途借りてきて総量規制以上借りようとしても、ダメです。

いきなりカードローンが停止したりして借りられなくなってしまいますので、消費者金融から借りるなら自分の年収としっかり相談しないとダメです。

そして銀行の場合、そもそも総量規制という決まり事がありませんから、借りようとしても文句を言われませんし、消費者金融のカードローンみたいに総量規制が原因で止められるという事はありません。

理屈だけで言うなら、銀行からはいくらでも借りられます。

しかし、それは本当に理屈だけです。制限されないし注意もされませんが、やはり年収と融資額というのは切っても切れない関係ですので、銀行が定めた内部基準に引っかかるようなら普通に審査落ちもあります。
(⇒借り入れをするための年収について

こうした基準は公開されていませんから、審査を受けてみるまでは分かりません。

最も、身の丈に合わない融資を受けて困るのは自分なので、自制をするのが一番かもしれませんね。

【参考ページはこちら】
年収が上がれば増額できる?

年収の三分の一以上の借入が可能な金融機関の特徴

金融機関から融資を受ける際には、予め借入できる限度額が設定されることになります。

この限度額は、融資を提供する各金融機関で異なる事に加え、審査の結果が重要な要素となるために、個々の申込者によって金額に変化が出てくることになります。

特に、消費者金融系のサービスを利用する場合は、各業者によって大きな差が出てくる可能性もある為に、あらかじめ確認しておく事が重要になるのです。

各金融機関から借りることができる上限の金額は、ノンバンク系の業者からは年収の三分の一以上の借入はできません。

これは融資における限度額のしくみを理解しておく事が重要で、総量規制という法的なルールを把握した上で最適なサービスを選ぶ事が必要になります。

通常の、ノンバンク系のサービスは、借入限度額が年収の三分の一以上の借入はできません。

これは融資に業者の規定する借入限度額という上限枠が定められるということだけではなく、法的な規制が限度額を決める為です。

そのため、ノンバンク系のサービスを利用してお金を借りる場合は、この二つの要素を検証し、最適なものを選ぶ必要があるのです。

借入できる限度の金額は、申込みの時点で金額の希望を出すこともできますが、最終的には法的な規制と審査結果によって決められます。

貸し出しを行う業者から、より高額な借入の限度枠を与えてもらえる事で、有利な金利で融資を受ける事ができます。

これは限度額が大きくなるにつれ、適用される金利の利率が低くなるという仕組みがあるからです。

そのため、審査結果により、高額な融資が受けられる限度枠を与えてもらう事ができれば、金利負担は小さくなります。

具体的には、百万円を超える融資限度枠を与えてもらう事で、年率は十万円単位の融資とは大きく異なるものとなり、三百万円程度の融資限度額が与えられる事で、金利負担は大幅に低下することになります。
(⇒100万円を借りたい場合はどうすればいい?

そして、高額な融資を提供している銀行系のサービスは、年収の割合に関係なく融資を提供できる事から、五百万円を超える限度枠を提供している場合もあります。

それ故に、このようなケースでは極めて低い利率で融資を受ける事が出来るようになっているのです。

そのため、個々に適用される融資限度枠が大きくなることで、金利負担も安くなるので、可能な限り大きな融資枠を得る必要があるのです。

各業者が事前に設定している限度額を上げてもらうには、審査の評価が重要になりますが、一定期間のサービス利用を行い、きちんとした返済を繰り返し行うことで、業者のほうから打診があることもあります。

通常は、半年程度のサービス利用が必要になるケースが大半で、この利用期間を経過することで、より大きな限度枠を獲得できるチャンスが廻ってくることになります。

そのため、キャッシングやカードローンを利用する際には、この限度枠を大きくして利息負担を低くするという観点からも、きちんとした返済を心掛ける事が重要になるのです。

そして、この借入できる限度には、法的なルールである総量規制が関係してきます。

これは借入ができる限度額が予め法律によって決められているもので、消費者金融からの融資では年収の三分の一を超え無い融資が条件となっているのです。

そのため、ノンバンク系のサービスを利用した場合は、この上限金額が基本となり、融資総額が決まる事になります。

例えば、年収が三百万円の方は、この法的な規制により、限度額が百万円までとなり、この限度額を超えての融資はノンバンク系の業者からは借りられないことになるのです。

しかし、この法的な規制は、すべての融資に該当するものではなく、担保を必要とするローンの場合は規制の影響を受ける事がなくなります。

その結果、幾つかの金融商品ではこの借入額が年収の三分の一を超える場合でも、融資が可能になるのです。

そのため、この法的なルールに該当しない銀行の融資は、規制の枠を超えた金額の融資を受ける事ができます。

現在は、この法的な規制が施行された事により、年収の三分の一以上の借入は消費者金融系の業者からはできなくなり、五十万円以上の融資を受ける場合には、収入証明書の提出が必要になりました。

そのほかにも、各業者から借入を行う際には、融資総額が百万円を超える場合は、収入証明書の提出や、幾つかの必要書類の提出が必要になります。

これは過剰な借入を防ぐ為に考案された法的な処置で、借入でのトラブルを回避するために非常に大きな効果を発揮するものとなっているために、この法的なルールに沿った借り入れが重要になるのです。

しかし、この規制の対象外となるのが、銀行系の融資で、その他にも担保の提供が必要となる住宅ローンや車のローンなどでは、上限金額が設定されていません。

これらの使途の限定された融資は総量規制の対象外となり、一定の年収の割合を超えた金額の融資を受けることができます。

この法的なルールから、銀行の提供しているキャッシングやカードローンも規制の対象外となり、近年注目されている複数の債務をまとめるおまとめローンなども、この規制の枠を超えた融資が受けられるようになっています。

そのため、何らかの理由で高額な融資が必要な方の場合は、銀行系のサービスを利用する事が重要になるのです。

そして、この規制を理解する上では、クレジットカードの利用方法についても把握しておく必要があります。

これはカードの機能の一つであるキャッシングは、規制の対象となることから、融資を受ける際には注意が必要になります。

しかし、買い物で利用するクレジットカードのショッピング枠は、この規制の対象外となっているので、金額を気にせず買い物をする事ができるのです。

この融資に関する法的な規制は、現金について規定したものである為に、ショッピングについては制限を受ける事はありません。

そして、この規制を理解する上では、借入を行う際の申し込みで重要になる必要書類の種類にも、ある程度の知識が必要です。

これはこの規制が施行されたことで、収入証明書の提出が必要になったというもので、活用できる書類としては源泉徴収票があります。

これは年間の給与の支払額が正確に把握できるものであるために、各金融機関が重視する必要書類となっています。

この書類は勤務先から定期的に発行されもので、融資を希望する方の場合はこの必要書類を提出する事が必要になります。

そして、この規制が施行された事により、金融機関から融資を受ける際には、直近の数カ月分の給与証明が必要になることが多くなります。

通常は、二カ月分の提出が必要になりますが、場合によっては、より長期的な書類の提出が必要になるケースもあるので、予め業者の担当者の方に、どの程度の期間の証明書が必要なのかを確認しておく事が大切です。

また、この規制の施行により、融資を受ける際には、納税を証明する書類の提出も必要になる事があります。

これは自営業者の方が審査を受ける際には、多くの業者が提出を義務付けています。

また、高額な不動産の売買などによる収入があった方の場合も、この書類の提出が必要になる事があり、各業者で異なるルールが適用される為に、予め確認しておく必要があります。

この法的な規制は消費者金融系のカードローンやキャッシングの利用の際には大きな影響を及ぼす事もある為に、予めその内容を詳しく理解しておく必要があります。

しかし、このルールを理解しておけば、銀行からはより高額な融資が受けられるだけではなく、個々の使途に応じてノンバンク系のサービスも効果的な活用ができるので、事前にお金の使い方を含め、入念な計画を立てておく必要があるのです。

この総量規制における年収の証明書の提出は、対象外である銀行系のサービスには適用されませんが、それぞれの銀行は固有の規定を設けていることが一般的なために、予めこの融資条件やルールも把握しておく必要があります。

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