フリーランスの借入れは難しいらしいですがその理由が知りたい
私はフリーランスで仕事をしている28歳です。フリーランスというのは自由業を英語で言ったもので、実際私も自由に、色んな事でお金儲けしています。
ちょっとしたデータ入力から資産運用、さらにはせどりなどで日々の生活をしています。
フリーランスだと上手くいかずに結局会社員に戻っていく人も多いですが、幸い私は仕事がそこそこ安定してありますので、今は収入も0にはなっていません。
しかし、フリーランスに慢心は禁物です。いつ収入が無くなるとも分かりませんから、とにかく備えを用意しておきたいのです。
だから、カードローンみたいないつでも現金を借入れる事ができる方法を用意しようと考えたのですね。
しかし、フリーランスはこうしたお金の借入れが難しいらしく、審査に通過出来ずに困っている知り合いが居ます。ネットで軽く調べても、フリーランスは好まれない傾向があるみたいです。
何故、フリーランスは借入れが難しいのでしょうか?フリーランスの中にはお金を上手く稼げない人も居ますし、そういう人が無理なのはしょうがないです。
しかし、私はそうではありません。むしろ今のところ順調で、同年代の会社員にも劣りません。
それでもフリーランスは厳しいのでしょうか?厳しいのが事実だとしたら、その理由を後学の為にも是非聞いておきたいです。
いつお金を借りる立場になるか分かりませんから、よろしくお願いします。
仕事が安定していないからというのが原因ですね
フリーランスというのは頼れるのは自分だけなのですから、仕事を始めるまでは不安であるものの、上手くいくとその自由さが際立ちますから、魅力的な仕事の仕方とも言われています。ちょっと前に話題になったノマドワーカーも有名ですね。
フリーランスの中には質問者さんのように、会社員の方にも劣らないような収入を得ていたり、逆にサラリーマンを大きく上回る収入を持つ人だっています。
もちろんそれくらい稼げば融資審査で不利になるとも言い切れませんが、基本的には不利な立場で合っています。
その理由ですが、まず一言で言うなら『安定していないから』に尽きます。もう少し具体的な説明は以下の通りです。
・収入が安定していない
フリーランスは基本的に、固定された月収というものはありません。
最低賃金などと言った概念の外で仕事をしておりますがゆえに、たくさん稼げる日もあれば、全くお金にならない事もあるわけです。
そして金融業者というのは月収に変動がある年収1000万よりも、変動が少ない年収700万の方が好ましく思うものです。収入が0の時もあり得る、というのが一番のネックではないでしょうか。
・仕事自体が安定していない
さて、収入が安定していないという事は、仕事の有無自体が安定していないという事です。
一ヶ月の間休む事無く仕事する場合もあれば、数ヶ月仕事も無いなんて可能性すら否定ができないわけですからね。
こうなりますと、終身雇用が圧倒的に有利な融資審査では、フリーランスというのは無職と紙一重です。(こちらもご参考に→無職でも即日融資は可能?)
無職は融資審査で忌諱される存在なので、フリーランスという実態が掴みにくい仕事は不利になってしまうのです。
このように、安定感という面で大きく問題があるがゆえに、審査では原則有利にはなりません。諦める必要は無いにせよ、大金を借りるには厳しい状態であるのを理解しておいて下さい。
【参考ページはこちら】
起業する時に借入してもいいの?
フリーランスでもスムーズに借入れる条件とは
借金をする場合には、経済力と信用性が必要になります。また、雇用形態によって収入の安定性を問われるので、アルバイトや無職は審査に通りにくくなります。
フリーランスは自営業や個人事業主のことですが、会社を通して仕事をもらわずに自ら営業をかけて仕事を得ているので、より多くの報酬を得られます。
その為に、年収が高い人も多く存在します。しかし、自分で仕事を見つけなければならないということは、運悪く仕事が見つからなければ収入が少ない月もあるということです。
年収が高くても、毎月の収入が安定していなければ滞納の可能性があります。
借金の返済は毎月決められた日に返済をするので、収入が少ない月に滞納をされると金融機関にとっては損失です。
その為にフリーランスであることは、審査では不利になります。不利になった分は他の項目を充実させることでカバーできます。
(⇒個人事業主が借入をするには?)
たまに収入が少ない月があっても、返済を滞納せずに支払い続けられる見込みがあるような年収を誇っていたり、勤続年数が長くて安定して仕事を得ていることがわかれば、フリーランスということは不利にはなりません。
正社員であっても勤続年数は1年以上なければ審査に不利になりますが、フリーランスはその仕事の方法から勤続年数3年程度なければ安定していると判断されません。雇用形態の不利な部分は年収と勤続年数でカバーすることが大切です。
借入希望額にもよりますが、20万円程度の借入であれば年収500万円で勤続年数3年であれば充分に審査に通過できます。
しかし、150万円程度借入れたい場合は、それだけ利用限度額を上げられる保証はありません。銀行以外の金融機関には総量規制が適応されます。
これは、年収の3分の1以上の金額は借入れられない規制ですが、150万円であれば年収450万円で借入れられることになります。
条件をクリアしているようにも見えますが、フリーランスという雇用形態のハンデが影響していることと、総量規制のギリギリの金額は利用出来ないことが影響しています。
150万円借入れたいのであれば、年収600万円で勤続年数5年以上は必要です。銀行であれば更に充実した経済力が求められることもあります。
総量規制があるので、現在車や住宅ローンの返済をしている場合は満足に利用出来ない場合があります。
ローンの残高が50万円あれば残りは100万円しか借入れられません。多額の借金をする予定がある場合は、その時期に備えてローンを完済するか出来る限り減らすことが大切です。
そして、借金をする上で重要なことは社会的信用性です。信用履歴には過去の借金の滞納歴や債務整理の実績が記録されています。
金融機関としては、滞納や踏み倒しによって損失を受けたくないので、過去の信用履歴を調べられます。
この記録は永久に残るのではなく、記録の種類によって期間が異なります。その期間を経過すれば記録から抹消されます。
滞納や審査履歴が半年で、債務整理が5~10年程度です。心当たりがある場合は、実績が消えてから申し込むことが大切です。
しかし、信用履歴が白紙で何の情報も得られない場合も不利になります。金融機関も信用履歴の記録の抹消について知っているので、過去の金融トラブルを疑われます。
スムーズに利用する為には、少額の借金の返済の実績を作っておくことが大切です。
過去に借金をしたことが無い人物よりも、過去に借金をしていて滞納せずに返済している人物の方が信用性が高いと判断されます。
問題なく完済した実績は審査においてプラスになるので、必要な場合は積極的に利用しておくことが大切です。
また、個人事業主や自営業の場合は、税務署に確定申告をしていなかったり開業届を提出していない為に、書類審査で落とされることがあります。
過去に信用履歴に情報が記録される機関への登録を個人事業主や自営業で行った場合は、収入証明の提出などを求められるので、必ず開業届けや確定申告をしておく必要があります。
まだ、こういった手続きをしていない場合は早急に行って、必要書類を集められるようにしておくことが大切です。
また、過去の税金を収めていない場合は収入証明を見ると知られてしまいます。
税金を支払わない人物は、お金に対してルーズであり信用性が低いと判断されることもあるので、日頃から公共料金などは全て支払っておくことが大切です。
金融機関によって滞納をどれだけ繰り返せば信用履歴に記録されるのかは違いますが、一般的には2ヶ月連続の滞納で記録されることが多いです。
1日滞納した瞬間に記録されることは希ですが、銀行などの信用を重要視している金融機関の場合は、信用履歴に記録されなくても今後一切利用限度額の引き上げが行えなくなる場合があります。
借金は一度すれば終わりではなく、利用限度額の上限の引き上げを求めて、更に多額の利用をする必要が出てくることがあります。
その時だけの付き合いと思って、滞納を繰り返したり踏み倒してしまうと後から後悔することになります。
また、人生において日頃の借金とは別に、車と住宅という大きい物の購入があることを覚えておきましょう。
金融トラブルを起こしてしまうと、その記録が残っている限りは、車や住宅などの多額の利用になる借金が出来ないです。
記録が消えれば利用出来るようになりますが、審査に通る為に実績作りをしなおすことになるので、自分の為にも金融トラブルには注意が必要です。
こういった審査と共に、本人確認と勤務先への在籍確認が行われます。
事務所で仕事をしている場合は事務所に電話がかかります。自宅で仕事をしている場合は本人確認のみになります。
また、事務所で本人が電話をとった場合は、別の従業員に電話を代わるように言われることがあります。
個人情報の悪用を防ぐ為にも、本人確認と在籍確認は厳格に行われます。こういったことでミスをしないように、電話が故障していないかなど確認しておきましょう。
これらの審査が全て終われば、即日融資であればその日から利用できます。即日審査や即日発行の場合は、審査がその日の内に終わってカードが発行されます。
カードが手元に届くまでは利用出来ないので注意が必要です。即日融資であれば銀行振込でお金を振り込んでくれるなど、すぐに利用することができます。
しかし、銀行の営業時間外であれば対応してもらえないことがあります。
そういったミスをしない為にも、朝に申し込んで夕方までには利用出来るようにしておくことが大切です。
利用は近くのコンビニATMや事業所の窓口で行えます。個人事業主や自営業で収入が安定しない場合は、出来るだけ返済計画はスタッフと一緒に立てることが重要です。
収入が安定しないということは、返済に充てるお金が足りずに滞納する可能性があるということです。
そういった事態に陥らない為には、仕事を頑張るだけではなく万一に備えて貯蓄しておくことが大切です。
そういった計画も一緒に立ててもらえるので、活用出来るサービスは全て活用しましょう。
滞納によって金融機関も損失を受けるので、返済計画は協力的に一緒に立ててくれます。
スムーズに借り入れられれば、次回から気軽に借金をしてしまいがちですが、借りたお金には金利によって利息が付くので上手く返済出来ないことがあります。
金利は返済期間が長期化すればするほどに利息が膨らむので、短期間で完済することを心がけましょう。
同じ金融機関で完済を繰り返すことで、利用限度額も総量規制の範囲内で上限を引き上げてもらえます。
趣味にお金がかかる場合や、ボーナスまで待てずに海外旅行に行きたい場合などは、ボーナスの前借りの感覚で利用できます。
ボーナス一括返済をすれば金利による利息もほとんど発生しないので、非常に便利に利用できます。
借りすぎと返済額を少額に設定しすぎて、10万円程度を数年かけて返済するようなことにならないように注意が必要です。