年金受給者が借入を利用する事は出来るの?
忠之(仮名)と申します。今現在、年金を受給して生活をしております。
一度は仕事を定年退職したものの、ずっと家に居ると良くないからと造林業のお手伝いをしています。
給与は少ないですが、和気あいあいと仕事できますので楽しいですね。
最近になり、良く息子夫婦が家に遊びに来るようになりました。
私の事が心配なので一緒に暮らさないかと言ってくれているのですが、さすがにそこまで迷惑をかけるわけにはいきませんので、ちょくちょく会いにきてくれるだけでも良いと言っています。
実際に会いにきてくれるだけでも十分嬉しいのですが、孫も連れてくるので色々とついお金を使ってしまい、それで少しだけ貯金が心配になってきました。
死んだ後も迷惑をかけないように葬式代くらいはありますが、来てくれる事が多いと不安です。
というわけで、いつでもお金が借りられるようになる、カードローンというもので借入を利用したいと今は考えています。
カードローンなんて今まで使った事が無かったのですが、お金を借りる上で質問がありますので、聞かせていただきますね。
年金受給者となっている私ですが、借入は使えるのでしょうか?年金をもらえるようになれば、融資は正直言って難しい、というような話を聞いています。
それが本当だとしたら、ちょっと困りますね。年金だけでは心配なので教えて下さいませんか?
基本的に難しいですがごく一部で可能な場合もあります
忠之さん、そのお年になられてもまだまだご健在で、お仕事もされているようで非常に尊敬いたします。
私はまだ30代ではありますが、同じくらいの年になっても同じように、元気で働けるように頑張りたいと思います。これからもどうかご壮健でありますように。
さて、ご質問にお答えしていきたいと思います。
年金というのは老後の生活をサポートしてくれる制度ですが、はっきり言って現代の年金というのは、心もとないにもほどがあります。
厚生年金ならまだマシとは言うものの、働いていた頃の全盛期に比べるまでもないです。
ゆえに、現代では年金受給者の借入希望というのは非常に多くなっています。
この年金のみで生活されている方のサポートとして実際便利ではありますが、年金受給者の融資利用は、なかなか厳しいと言わざるを得ないでしょう。
忠之さんの場合は年金に加えてお仕事の収入もあるので、収入の額というよりも年齢の問題と言えます。
年金をもらうとしたら65歳以上として、65歳以上を対象としたカードローンというのはなかなかありません。せいぜい、70歳までのカードがあれば良い方です。
(⇒カードローンの年齢制限について)
しかし、普通のカードローンにこだわらないというのなら、方法は無いわけでもありません。
年金担保融資という、福祉機構などが提供している融資を使いましょう。こちらは年金を担保として融資をしてくれますので、当然高齢者にも対応してくれます。
また、こうした場所以外でも最近は高齢者に向けたサービスを行っている金融機関もありますので、まずは自分の年齢を告げての相談もよろしいかと思われます。
【参考ページはこちら】
借入の年齢制限は業者と交渉すれば何とかなる?
年金受給者の消費者金融や金融機関からの借入は可能か?
土地や建物などの不動産を購入するような場合には、かなりまとまった金額が必要になってくるため、銀行などの住宅ローンを利用して必要とするだけのお金を借入れることになります。
この住宅ローンに関しては借入れたお金は不動産の購入目的以外には認められていないため、不動産の購入費用としてお金が必要になった場合にしか不動産ローンは利用できません。
また、すでに不動産を所有している人であれば、その所有している不動産を担保とすることで不動産の担保価値に見合ったお金を借りることができますが、担保となるべき不動産を所有していない人の場合にはこのローンを利用することができません。
誰でも一度や二度くらいは急にお金が必要になって、その金策に苦労したという経験を持っているでしょうが、そのような場面で金策する手段として比較的、敷居が低いものとしては銀行のカードローンと消費者金融のキャッシングを利用するといった方法があります。
銀行のカードローンと消費者金融のキャッシングはその名称こそ異なってはいますが、基本的にそのサービス内容には大きな違いはありません。
どちらのサービスも個人向けに少額のお金を融資してくれるサービスとなっています。
銀行のカードローンと消費者金融のキャッシングに共通している点として、申し込みの手続きを終えてから実際に融資を受けられるまでの時間が非常に短いといった特徴があります。
申し込んだ時間帯にもよりますが、最短では申し込みの手続きをしたその日のうち伊融資を受けることも可能となっています。
そのため、どうしてもすぐにお金を用意したいという場面では、銀行のカードローンも消費者金融のキャッシングもとても重宝する存在となってくれます。
ただし、銀行のカードローンにしろ消費者金融のキャッシングにしろ、申し込みの手続きをしたからといって必ずしも融資を受けられると決まっているわけではありません。
場合によっては申し込みの手続きをしたにもかかわらず、審査に落とされてしまい融資を受けられないこともあります。
ただし、金融機関の住宅ローンなどのローンと比べると、カードローンもキャッシングも審査はそれほど厳しくはないといわれているので一定の基準を満たしている人であれば審査に落とされるようなことはあまりありません。
銀行のカードローンと消費者金融のキャッシングはそれぞれいろいろな銀行や消費者金融業者がサービスを提供していますが、その審査の基準については公表されていません。
そのため、どのような審査が行われるのか不安だという人も多いかもしれませんが、それほど心配する必要はありません。
原則として二十歳以上で安定した収入がある人であれば審査に通るといわれているからです。
銀行のカードローンや消費者金融のキャッシングでは、融資受ける際に住宅ローンのように担保も保証人もいりません。
そのため、審査の基準も甘めで審査の結果が出るまでの時間も非常に短いのですが、審査に通るための条件としてある程度の収入が安定してあることが求められます。
(⇒借り入れをするための年収について)
このある程度の収入が安定してあるということこそがカードローンやキャッシングを利用する際の担保となるからです。
カードローンやキャッシングで融資を行っている銀行や消費者金融側の立場でものを考えた場合、保証人や担保のない人物にある程度のまとまったお金を貸すのは実に不安な気分になります。
融資をしたお金はその後に分割して返済が行われていくので、その返済途中で融資を受けた人がそれ以上返済を続けることができない状態になってしまう危険性もあります。
最悪の場合には返済が途中で止まってしまったまま、貸し倒れとなってしまう可能性だってゼロではありません。
そのため、カードローンやキャッシングの審査では、返済途中で返済が滞ってしまわないようにある程度の経済力がある人ということが求められるのです。
ですから、たとえお金に困っている人であっても安定した収入のない人の場合にはカードローンやキャッシングを利用してお金を借りることはできないのです。
カードローンやキャッシングを利用してお金を借りるには何らかの仕事をしている必要があるのです。
この場合の仕事をしているというのは、決して会社員として働いている人だけではなく、毎月一定の収入が得られているのであればアルバイトや派遣社員で働いている人であっても問題はありません。
そこで問題となってくるのが年金受給者がカードローンやキャッシングを利用して借入を希望した場合です。
ある程度の年齢を重ねていくと誰しも身体のどこかが不調になっていくものですが、そのたびに医療機関へ出向くとなると経済的に大きな負担となってしまいます。
その結果、医療費が嵩んでしまい、その分を補填するためにカードローンやキャッシングの助けを借りようと思う人もいるかもしれません。
たしかに年金というものは安定して入ってくる収入とみなすこともできますが、現状では年金受給者のカードローンやキャッシングの利用は難しいといえます。
実際に多くの銀行や消費者金融では年金を受給している人に対しての融資を断っているというのが現状です。
果たして支給される年金を安定した収入とみなしてくれるかは銀行や消費者金融側の判断次第ですが、多くの業者では年金受給者への融資を断る傾向にあります。
その理由としては年金が受給されている年代ともなると必然的に高齢であり、仮に融資を行ったとしても病気や死亡してしまうなどの事情で返済が途切れてしまう確率が高くなってしまうからです。
万が一、そのような状況になってしまった場合、銀行や消費者金融が絶対に避けて通りたい貸し倒れとなってしまいます。
そのため、銀行も消費者金融も融資にあたっては年齢に上限を設けているケースがほとんどです。特に銀行では年齢制限の上限を引き下げる傾向にあります。
また、消費者金融のキャッシングの場合、年金を受給している人が審査に落とされてしまう理由として総量規制の存在があります。
総量規制とは消費者金融業者が融資を希望する人に対して貸すことのできるお金の上限を定めた決まりの事を指しますが、総量規制では消費者金融は消費者の年収の3分の1までのお金しか融資をすることができないように決まっています。
そのため、支給されている年金が安定した収入であるとみなされない場合には収入はないということになり、総量規制によって消費者金融はお金を融資することはできません。
また、カードローンやキャッシングでは保証人や担保を必要としない代わりに、給与などの収入を一種の担保としているわけですが、支給されている年金に関してはそれを担保としてお金を借りる行為は禁止されているため、その点からも年金受給者のカードローンやキャッシングの利用は難しいといえます。
なかには年金を受給している人であっても緩い基準や審査なしで融資を行っている業者も少なからずありますが、ほとんどの場合、そのような業者は違法な業者です。
そのような業者は俗にヤミ金と呼ばれている業者で、審査に落とされてどこからも融資を断られてしまったような人たちを対象にしています。
どうしてもお金が必要になったときには、そのような業者に頼ってしまいがちですが、くれぐれも注意する注意しましょう。
法外な金利によってあっという間に借りたお金が何倍にも増え、やがて返済を続けることができなくなってしまうからです。
ただし、カードローンやキャッシングの審査に落とされてしまった年金受給者であっても、完全にどこからも借入ができないというわけではありません。
本来であれば支給されている年金を担保としてお金を借りることは禁じられていますが、公的な機関であれば高齢者の金銭的な問題の救済措置として年金を担保にした融資を行っています。
どうしてもお金に困った場合には、公的な機関に融資の相談をしてみましょう。