多数の借入先をおまとめローンに一本化したほうが良い基準は?
もしもおまとめローンを使うとした時のことです。
多数の借入先があるときにおまとめローンを使うと便利、ということはわかっているのですが、じゃあどのくらいの時に使うべきなのか?という基準がいまいちよくわからないのです。
簡単にいえば二社だけしか無いときに使ったらどうなるか?とか、三社集まったらとか、もしくは金額がどのくらいになった時におまとめローンを使うべきという基準がわからないのです。
この辺りどういうふうに借入を考えればいいのでしょうか。
基本は返済が苦しいと思ったらすぐに一本化したい
確かにおまとめローンというのはいつ頃から使っていけばいいのかというのがわからない、というのはその通りだと思います。
普通そういうものは返済が苦しい時に使うもので、これ自体は間違ってはいません。ただ具体的な基準ではないと言われるとそのとおりでしょう。
では具体的にどのくらいになったら使うべきなのか?というと、はっきりはしていませんが、このくらいがいいというのはある程度存在しています。
一つは三者以上の業者を使うときにはまとめたほうがいいでしょう。三社までは借入をしてもいいですが、それ以上は危険です。
これは3つまでというのがポイントになっているんですが、実は4つ以上使うことも出来なくはありません。
中小のサラ金などを使えば可能でしょう。しかし、サラ金や街金を使って4つも使っているとおまとめローンを拒否されることがあります。だいたい三社までなのです。
ほとんどの銀行系でも消費者金融系でも、三社までと言われているので、これ以上は使わないようにした方がいいでしょう。
だから逆に行ってしまえば三社以上使いそうになる前に、まずはおまとめローンを使ってしまうということです。これで返済はだいぶ楽になります。
もう一つが総量規制の手前になったら使うということです。総量規制を超えないようにしましょう。
たとえ銀行系カードローンを使っていたとしてもです。総量規制ですから年収の3分の1に届く10%か20%手前で止めておくのが合理的です。
なぜかといえば銀行系カードローンを含めて借入をすると、総量規制を超えて借り入れをすることも出来ます。
借りているときは便利ですが、これはまとめようとすると不便になります。一本化するときに消費者金融系の業者を使うという選択肢がなくなるからです。
すでに総量規制以上借入をしている人は消費者金融系の業者でまとめることが出来ないのです。
なので銀行系カードローンでの一本化ということになるわけですが、これに通らない可能性もあります。審査に通らなかった時は消費者金融系を使うのが通例ですが、それが出来ないのです。
なので借入を一本化できなくなるおそれがあるというわけです。そのため、できるだけ総量規制の手前で止めておく必要があります。
これは二社だけしか使っていない場合も同じです。出来る限り総量規制の手前で止めておくことで後々のおまとめローンのリスクを減らす事ができるでしょう。
というようにおまとめローンを使う基準としてはこのようなものが存在すると思いますので、一応参考にしてみてはいかがでしょうか。
【参考ページはこちら】
複数借り入れの一本化は何をすればいい?
おまとめローンで多数の借入れをまとめるためのポイントは
多数の金融機関からの借入金を、一つにまとめられることが特徴のおまとめローンは、現在では多くの金融機関が取り扱っており、借金問題を解決する一つの手段として幅広く支持を集めています。
しかし世の中に万能なものなど存在しないように、このローン商品も利用するだけで全ての問題を解決できるわけではありません。何事もその特徴をしっかり把握しておいてこそ、その効果を上手く引き出すことができるのです。
おまとめローンの利用の最大のメリットは、借金を一つの業者からのものにまとめることができることです。
(⇒借入の一本化、銀行は相談に乗ってくれる?)
多数の業者から資金を借り入れている場合、支払日や借り入れ残高がバラバラだったりするので、返済スケジュールの管理も大変です。
また小口融資の場合は金利も高めに設定されていますので、それらを大口の借入金にまとめることができれば、金利も低くなり、利息の総支払額も減少させることができます。
ただしデメリットがまったく存在しないわけではありません。
一般的には金利が低くなると、少し得をしたような感覚にとらわれてしまいますが、それはあくまでも返済期間が同じ期間に設定されている場合です。
低金利の業者のローンに借り換えたとしても、返済期間が延びてしまったのでは、金利の総支払額が膨らみ、結果として効果が薄れてしまうどころか、逆に損をしてしまう可能性もあるのです。
またこれらのメリット、デメリットも、おまとめローンの審査に通ることが前提となる話です。
通常、消費者金融のキャッシングなどは小口融資が中心となっているので、比較的審査にも通りやすくなっているのですが、大口の融資となれば事情は違ってきます。
大口の融資は金融機関としても慎重にならざるを得ないため、審査もそれなりの基準が適用されるのです。
そもそも借金をひとまとめにしたいと考える人は、当然ながら複数の金融機関からの借り入れがある人達です。
これは言いかえればそれだけ資金に困っている人達ということもできます。
このような状態にある人は基本的には信用力が低いとみなされてしまいますから、大口の融資を受けるためのハードルはどうしても高くなってしまいます。
借り入れ件数が多ければ多いほど、新たにローンを契約するのは困難になると言わざるをえません。
では審査に通るためには何がポイントになるのでしょうか。
大口の融資を受ける場合は、年収などの収入要件が高くなるのは言うまでもありませんが、このローンは借金をひとまとめにすることを目的としている商品ですので、まずは借り入れ件数の多寡が重要なポイントになります。
一般的には借り入れ件数が5社を超えてしまっていれば、このローン商品の利用は難しくなってしまうとされています。
この借り入れ件数の問題については、限度額に余裕のあるところから借り入れて、残高の少ないところを完済することで問題を解決することができます。
もちろん完済すればいいのではなく、きちんと解約しておくことも重要です。またローンを申し込む金融機関の選択も大切な要素となります。
低金利の商品を利用することが、このローンを上手く活用するための最大のポイントになるのですが、まずは借り入れに成功しなければ意味がありません。
銀行などの商品は低金利が魅力的なのですが、審査が厳しく、借り入れ件数が多い場合は利用が困難です。
ですからまず最初は、金利は高いけれど審査が緩い消費者金融のローンを利用して借金をまとめておいて、その後で銀行の低金利の商品に借り換えるという方法もあります。
また延滞など過去に金融事故を起こした人の場合は、当然ながら審査に通るのが難しくなります。
これらの情報は金融機関が加盟する信用情報機関に保存されており、またそれぞれの金融機関で情報を共有できるため、虚偽の申告をしても、金融機関を変更しても絶対に発覚してしまいます。
過去に金融事故を起こしてしまった人は、少なくとも5年間はその情報が削除されないので、この期間内にローンを申し込んでも無意味です。
不利な信用情報が削除されるのを待ってから、新たにローンを申し込むことが必要でしょう。
また自己破産や個人再生などの債務整理を行った人は、さらにその情報の保有期間が長くなりますので、7年から10年はローンを契約することが困難になります。
さらに申し込みを短期間に集中しておこなうのも厳禁です。下手な鉄砲も数を撃てばという考え方もありますが、ローンの利用に関して言えばそれはあてはまりません。
短期間に複数の金融機関に申し込みをおこなえば、それだけお金に困っているとみなされます。
しかも上記に挙げたとおり情報は各金融機関で共有されているので、どこに申し込んでも借りられないという事態になってしまうのです。
短期間で申し込みを繰り返して、どこの金融機関からも資金を借りられなくなってしまう状態を申し込みブラックといいます。
金融事故を起こして借り入れができなくなることを、「ブラックリストに載る」と表現しますが、その申し込みに関するバージョンがこの申し込みブラックです。
このような状態にならないためにも、キャッシングの申し込みは多くても一ヶ月に2,3社程度にしておくことが必要です。
なお審査というものは、その金融機関にとって優良な顧客を見極める場でもあります。
金融機関にとってはきちんと返済してくれるということも重要ですが、利用してくれる人であるということも大切なのです。
利用が無ければ金融機関に利益が生まれません。したがって審査においては過去の返済実績も大事な要素となります。借金が多くても、返済実績が十分あれば、審査に通る可能性は高くなります。
おまとめローンを利用するにあたっては、まず上記に挙げたローンの特徴や審査のポイントを自らに当てはめたうえで検討することが必要です。
また仮に審査に通った場合でも、気をつけなければいけないのは、これで借金問題が全て解決されるわけではないという自覚です。
月々の支払額が減少しても、金利の支払額が減少しても、借金はそのまま残っているのです。油断すれば新たに借金が増えることにもなりかねません。
このローンはあくまでも新たな人生の再建に有効なツールのひとつです。
借金問題解決のための特効薬ではありません。借金問題を解決するためには地道な生活再建への努力がなにより重要になります。
そのことを忘れてしまえば、せっかくのこのローンの効力もマイナスに働いてしまうことになってしまうのです。
なお最後になりますが、最近はこのおまとめローンを利用した詐欺まがいのローン商品も横行しているので注意が必要です。
多くは違法な闇金業者によるものですが、このタイプのローンを利用すれば全ての借金問題が解決できるようなイメージを植え付けて、高金利でハイリスクなローンを契約させようとする人達も存在します。
これらの貸金業者の中には、大手銀行や有名消費者金融の関連会社であるようなイメージを装っているところも多く、知識の乏しい一般人では信用してしまう可能性もあります。
世の中には借金問題に苦しむ人のリストも出回っていると言われており、悪質な業者はそのようなリストを利用して借金を抱える人に声をかけ、甘い言葉で誘惑してくるのです。
このような業者の手口は、まず電話などで多重債務を抱える人に低金利の融資をもちかけてきます。
その時点で話に乗ってしまうと、保証金や手数料の名目で資金を振り込ませるのです。
もちろん融資の実行はありません。融資が実行された場合でも、あとで法外な手数料を請求されるケースもあります。
このような詐欺の被害を受けないためにも、この世の中に借金問題を一気に解決できる方法など無いと自覚することが大切です。
悪質な業者の上手い話など信用せずに、地道な生活再建の努力と優良な金融商品の利用を賢くミックスさせて、コツコツと返済を重ねていきましょう。