複数の会社から借り入れがあります。おまとめしたいのですが…
複数の会社から借り入れがあります。おまとめしたいのですが、おまとめローンに関しての、メリットとデメリットについて教えて下さい。
おまとめローンのメリットデメリットを把握した上で使う必要がある
一時的にお金がない時や急な出費に対応すべく役立てたキャッシングサービスだったりするわけだけど、複数の会社からお金を借りていたりすると、多重債務となってしまい、返済に苦しむことになるとされているわ。
より金利の低い会社1件から融資を受けて、もともと借り入れのあった複数の会社に借金を全額返済することによって、返済義務が残るのは、より金利の低い1社になるというのが、おまとめローンのからくりよ。
覚えておいてほしいのが、借金の返済は少し楽になるかもしれないけれども、返済は続ける義務が残っているという事よ。
おまとめローンのメリットとしては、まず金利が低くなる分、返済の総額が減らせる場合が多いという事ね。
ただ、この結果、返済回数が増えてしまったりして、返済の総額が増えてしまう可能性もあるから、借りる前に、計算する必要があるわ。
毎月の負担が減る事に目が行きがちだけれども、返済総額も含めた形できちんと計画を立てて毎月無理のない金額で返済をしていく事が大切だと言えるわ。
それから、今までは、いくつかの会社で借りているから、返済期日や返済金額がばらばらになっていてそれが非常に面倒だったわけだけれども、おまとめすることで、借り入れている会社が1社のみにになることで、返済日や返済金額の管理が楽になるわよね。
そもそも、一本化しようとするローンの審査に通らないと、話にならないことだとも言えるわね。この審査のポイントとしては、一本化しようとしているローンの「借り入れ件数」と「直近の返済状況」がポイントになるというわ。
現在の借り入れ件数が多過ぎると、審査に通りにくくなるというわ。一般的には、借り入れ件数が5件以上というのが、審査に通りにくくなる目安だと言われているわ。
もし、借り入れ件数が5件以上ならば、取り敢えず、5件以内にまとめられるような借り入れ先を探すべきよ。
次に、直近の返済状況についてだけれども、その人の返済状況を金融機関では全て把握することが出来るわ。
これに関しては、毎月きちんと返済をして信用を築いていくしかないわね。直近の返済状況の確認は、大体6ヶ月位は行われるというわ。だから、最低6ヶ月はしっかりと返済をする必要があるの。
【参考ページはこちら】
借入を一本化すると金利が下がる?
複数借入ありの人は審査に通りにくいが通ることもある
複数借入ありの場合、申し込みをしても借りることができる場合もありますが、それが原因で借りられなくなることもあります。
なぜこのように違いが生じるのでしょうか。これにはいくつかの理由がありますが、大まかに言えば借りすぎていると返済能力が低下するからです。
たとえば、消費者金融から借り入れがあり、そしてその消費者金融に月々2万円ずつ返済をしているとします。
そして別の消費者金融からも借り入れがあり、こちらには月々5万円ずつ返済をしているとします。
そうすると、合計で月々7万円を返済していかなければなりません。もしも収入が20万円で、そして生活費が13万円かかる人なら、余裕は全くありません。
この状態で新たに借り入れをしても返済できなくなるのは目に見えています。このような状態では金融機関は貸し付けを行おうとしないのは、誰が考えてもわかることでしょう。
すでに借り入れがある状態であれば、審査には通りにくくなるということは頭に入れておかなければならないのです。
1社から借り入れがあるだけでも審査では不利になると考えておきましょう。複数になるとさらに審査には不利になると考えられます。
しかし、だからと言ってどこからも借りることができないわけではありません。
場合によっては借りることができる金融機関を見つけられますから、あきらめずに探しましょう。
ただ、探し方については把握しておく必要はあります。どこでもよいというわけではありませんから注意が必要です。基本的なことを言えば、審査は小規模な消費者金融が甘いです。(こちらもご参考に→事業資金も借りられる審査の甘い会社は?)
大手の消費者金融や銀行は審査が厳しい傾向がありますから、審査に通りにくいといわざるを得ません。全国規模ではない消費者金融なら審査は甘い傾向があります。
審査が甘いと金利が高いといわれることは多いですが、これはおおむね正しいと考えられます。
金利が高いと利子をたくさん支払っていかなければならないのですから、借り入れとしては不利としか言いようがないでしょう。
しかし、どうしてもお金が必要な時には利子を支払ってでも借りなければなりませんから、借りる人も多くいます。
このような状況で、どうしてもお金が必要なら、金利の高いものを探せばよいことが分かります。
利息制限法では上限金利が定められていて、100万円以上の借入なら年率で15%が上限と定められていて、10万円以上100万円未満なら18%、10万円未満なら20%と定められています。
ですから、どの金融機関でもこの上限を超えることはありません。
利息制限法の上限を超えて貸し付けた場合には、それは違法行為となりますから、闇金と同じだと考えておきましょう。この点にはよく注意しなければなりません。
まっとうな金融機関ならこの上限を超えることはありませんが、念のために確認しておきましょう。
消費者金融の中には、ほぼこの上限と同じ金利で貸し付けるものは多くあります。金利が上限と等しいということは、最も審査が甘いことを意味します。
ですから、このような消費者金融を探せば、審査に通る可能性は高いと考えられるのです。
大手の消費者金融は、低金利であることを売りにして営業していますから、審査は厳しい傾向があります。
銀行も同じような傾向があって、大手の消費者金融と同じように審査は厳しい傾向があるということも知っておきましょう。小規模な消費者金融のほうが金利が高く、審査はあまり傾向があります。
ほかにも、信販会社の中には同じように貸し付けを行っているものもあり、これらも審査が甘い傾向はあります。
一般的に銀行は審査が厳しいといわれることがありますが、必ずしも銀行の審査が厳しいのではなくて、銀行は大手の消費者金融と同じくらいだと考えておいたほうがよいです。
小規模な消費者金融や小規模な信販会社なら審査が甘い傾向はあります。この点に誤解しないように注意が必要です。
小規模な消費者金融や信販会社は、かつてはたくさんありましたが、ここ最近では数が減ってきています。
消費者金融や信販会社として融資の業務を行うためには貸金業者として登録をしなければなりません。
貸金業者として登録をしている業者はたくさんあるのですが、事実上、融資を行っていない業者もあります。このようになった理由は、上限金利が引き下げられたからです。
法律の改正によって金利が引き下げられたのですが、金利が低くなれば業者の利益は小さくなります。
これによって経営が成り立たなくなって廃業したものもたくさんあります。
貸金業者としての登録を抹消したり、あるいは登録した状態であっても貸し付けを行っていなかったりもしますから注意が必要です。
しかし、完全になくなったわけではありません。大手ではなくても、そこそこの規模のある消費者金融はいくつかあって、特定の地方だけで経営を行っています。
たとえば、北関東だけで経営を行っていたり、あるいは近畿だけで経営を行っていたりすることが多く、全国規模の大手ではない消費者金融はいくつかあるのです。
このような消費者金融は高金利という傾向はありなすが、その代わりに審査が甘い傾向があります。
このようにして消費者金融を選んでいくと複数借入ありの人でも審査に取る可能性はあるのですが、注意しておかなければならないのが総量規制による影響です。
総量規制とは、借入金額の総額を制限する規制で、これは貸金業法に定められています。具体的には、年間の所得に対して、その3分の1までしか借り入れができないと定められています。
具体例を挙げてみましょう。ある人の年収が300万円であったとします。その3分の1は100万円ですから、この人は貸金業者から100万円までしか借りることができません。合計で100万円しか借りられないという点に注意しましょう。
ですから、たとえばある消費者金融から50万円の借り入れがあり、そして別の消費者金融からも50万円の借り入れがあった場合、すでに合計は100万円です。
この状態でほかの消費者金融に申し込みをした場合には、借りることはできません。すでに総量規制の上限である100万円まで借りているのですから、それよりも多く借りることはできないのです。
これは法律による制限ですから、貸金業者はこの人に貸し付けを行った時点で違法となり、そのために審査には通しません。
まだ総量規制の上限に達していないのなら審査に通る可能性はあります。ただ、複数借入ありの人は審査に通りにくくなるという傾向はありますから、上記のように審査の甘い消費者金融を探すのがよいと考えられます。
審査が甘い消費者金融は金利が高い傾向とともに、借入限度額が小さい傾向があります。
消費者金融の中には、審査をほとんど行っていないのではないかと思うくらい審査の甘いものもあります。
本人確認をとるだけで審査に通していると考えられるような消費者金融もあるのですが、このようなものの場合には借りられる金額がかなり少額です。
たとえば、数万円くらいまでしか借りられないといった消費者金融もあるのです。
審査は甘いですが、必要なだけのお金を借りられないこともありますから、この点にも注意しておきましょう。
なお、ここまで述べた審査の傾向についてですが、これはあくまでも傾向でしかありません。審査の基準は金融機関によって異なるということも理解しておかなければなりません。審査は融資を行うために最も重要な部分ですから、その基準を金融機関は公開していません。
基準そのものは金融機関によって異なりますから、たとえばある消費者金融では借りることができなかったとしても、別の消費者金融に申し込みをしてみると、こちらでは審査に通って借りることができたといった現象もあります。
同時に申し込みをすると審査に落ちやすくはなりますから期間を開けなければならないのですが、時間をかければ借りられる消費者金融を見つけられる可能性はあります。